広島カープの監督 緒方孝市氏が名将になった理由とは?

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出典:リーグ制覇へ「全力プレー」 広島東洋カープ・緒方孝市監督

広島カープは順調に白星を重ねて、とうとう25年ぶりに悲願のセ・リーグ優勝を果たしました。

今季は5月22日にリーグ首位に立ってから、一度もその座を譲らず独走状態をキープしました。

全国のカープファンにとって、待ちに待った歓喜の瞬間が訪れたのです。


優勝から遠ざかっていた25年間、Aクラス入りはわずか5シーズンしかなく、Bクラス止まりだった20シーズンのうち最下位に沈んだことも2度経験しました。

長い暗黒時代から抜け出せなかったカープが何故、これほどまでに大きな変わったのでしょうか?

経験豊富なベテランと成長を遂げつつある若手がうまく融合したと言ってしまえばそれまでですが、実は就任2年目の緒方孝市監督に、微妙な変化があったのです。



緒方監督の昨シーズンの評価は最悪だった


正直言って、昨季まで緒方監督の評価は良くありませんでした。

特にカープファンの人たちからは評価が低く、ネット上でも緒方批判が起こることがありました。

大事な試合をいくつも落とし、監督の采配に疑問を投げかけられていたのです。

就任1年目の緒方監督は、ベンチワーク以外のところでもよくバッシングを浴びせられていました。

監督のコメントが「独りよがり」で「ぶっきらぼうな性格」がにじみ出てしまっていたのです。

昨年のシーズン序盤のこと、試合後に報道陣の取材に応じる際も、緒方監督は自分から一方的に話し始めて、質問を一切受け付けずに終わらせてしまうこともありました。

そんなやり方を貫けば、記者からの厳しい質問に答える必要もなく、都合の悪いことは言わずに済むからです。

しかし、さすがにそんなやり方を続けることはできませんでした。

ネットで、緒方監督のコメントがありきたりでつまらないと言われるようになり、その後メディアからも批判が強まったことから、球団側も黙っているわけにいきません。

地元メディアからの強い要望もあって、緒方監督はシーズン開幕後しばらくしてから、ようやく質問を受け付けるようになりました。


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緒方監督のぶっきら棒な性格が災いしていた


徐々に対応が良くなったとはいえ、人の性格はそう簡単には変わりません。

さらに緒方監督は、元々ぶっきら棒な性格なので、受け答えに余裕がなく、質問をはぐらかして答えになっていなかったり、返答に困ると感情的になって“逆ギレ”することもありました。

そういうことから、メディアとの関係は良くない状況が続いていました。

関係の良くないメディアを通したためか、ファンには緒方監督の真意がなかなか伝わりにくかったようで、カープファンからも反発を買っていました。

この頃、地元のメディアやファンからも「緒方監督で本当に大丈夫なのか」と疑いの目が向けられていたのです。

そんなムードの中、本拠地マツダスタジアムで迎えた2015年・レギュラーシーズン最終戦で“事件”が起きました。

10月7日の中日ドラゴンズ戦は勝てばAクラス入りとなり、クライマックスシリーズ進出を果たせる負けられない一戦でしたが、痛恨の黒星を喫してしまったのです。

スタンドからは落胆のため息と怒声が入り混じり、なんとも言い難い緊迫した雰囲気が漂っていました。

この日はホームゲームの最終戦なので、監督は1年間声援を送り続けてくれたファンに御礼の言葉を述べなければなりません。

ところが当日、緒方監督は用意されていたマイクの前でのあいさつは行われませんでした。

これに対し、ネット上のユーザーたちが怒りを爆発させました。

監督が本拠地最終戦であいさつしないなんて前代未聞だったのです。



緒方監督の「発信力」がアップした理由


ところが、昨年は最悪の評判だった緒方監督が、今季から別人のように変わったのです。

悪い流れを変えたのは、実は広島カープの松田元オーナーでした。

昨年のオフに、松田元オーナーが2016年も緒方体制を引き続き全面バックアップすると強い姿勢で打ち出したのです。

松田元オーナーから「何があってもオマエとは一蓮托生だ。次のシーズンはオレに恥をかかせるな。オマエも少し心を入れ替えなきゃイカンぞ」と直接ゲキを飛ばされ、

緒方監督は、自らのやや内向的な性格を改善しようと決意したのです。

試合後のコメントによる「発信力」が今季から急に高まったのは、それが理由でした。


今季の緒方監督は試合で活躍したヒーローを、本当によくがんばってくれたと当たり前のように誉め、
さらに陰でがんばった選手についても誉めることを忘れずにしっかりとスポットを当てていました。

そして負けても『選手は悪くない。オレの責任』と潔い姿勢を貫いたのです。

そういう監督のコメントはスマホでチェックできるので、選手たちはいつも食い入るように見ているといいます。


今季は鈴木誠也(外野手)のことを『神ってる』と評し、大きな話題を呼びました。

この『神ってる』に関しても、選手たちの間で、すっかりブームとなっているそうです。

監督の試合後の言葉が明らかにチームのムードをよくし、選手たちをの気持ちを上手く引き上げているようです。

昨季の批判が、まるでウソのようです。


カープファンの間でも、緒方監督のコメントは概ね好評です。

ネット上を見てみると「昨季とは明らかに言葉の重みが違う」「まるで名将のようなコメントだ」などと、絶賛されています。



まとめ


内外の評価を180度覆した緒方監督の言葉の力はすばらしいですね。

そして実際にシーズン中、ほぼ首位のまま駆け抜けました。

結果、2016年のリーグ優勝を果たしたのです。

鍵を握っていたのは松田元オーナーの言葉でしたが、緒方監督もその期待に良く応えました。

良い流れで来ているので、来年も期待できそうですね。



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